院長ブログ
熱が出た(2)
熱がでた(2)
こどもが熱、特に高い熱をだすと、親御さんは心配されます。心配の理由はもちろんこどもがしんどそうにすることですが、それ以外にいくつか理由があります。以前に小児科の雑誌に、お母さん方を対象に「お子さんに熱がでたとき、何が一番心配ですか?」というアンケートをした結果がでていました。順位は忘れましたが、以下のような解答がありました。
「肺炎じゃないか」、「ひきつけないか」、「頭がおかしくならないか」、「何か怖い病気じゃないか」、「脱水症にならないか」などです。
高い熱が急に出ると、熱の原因にかかわらず「熱性けいれん」といって、ちいさなこどもさんはひきつけることがあります。かくいう私も、小さい時に「熱性けいれん」をおこし、あわてた母親が裸足で道に飛び出して近所のおじさんの自転車でお医者さんに飛び込んだという話をしていました。この「熱性けいれん」については、またの機会に詳しくお話しします。
この「ひきつけ」以外のお母さんの心配は「熱は原因ではなくて結果なので、熱の症状だけで心配しなくてもいいですよ。」が正解です。つまり。熱がでるから肺炎になったり、頭がおかしくなったり、怖い病気になったり、脱水症になったりするわけではありません。いずれにしても、何か心配なことがあれば、お医者さんに行ったときに「肺炎じゃないですか?」「頭大丈夫でしょうか?」と聞かれたらいいと思います。熱がでたときの一番の心配事はお母さんによって違いますから。
[2016-12-24]