• 外来医師担当表
  • 各種・健康診断
  • 予防接種・検診予約
  • 通所リハビリ

院長ブログ

新型コロナウイルスの相談の目安が変更になりました

報道もされていて皆さんご存知でしょうが、新型コロナウイルスを疑って受診相談センター(東大阪市の場合は072-963-9393)に相談する目安が変更になりました。詳しくは厚生労働省のホームページで「相談・受診の目安」を検索すると出てきますが、ポイントは①高熱、息苦しさ、強いだるさの3つ症状のうちいずれかがある場合②高齢者や持病のある方で風邪症状がある場合③軽い風邪症状が4日以上続く場合に相談センターに電話してくださいということです。以前とくらべ対象となる方がけた違いに増加するのではないかと思われ、電話がつながらなくなるのではないかと心配しています。

小児の場合は相談センターかかかりつけ医に電話で相談してくださいとも記載されていますので、小児の場合はかかりつけ医にまず相談されるのがいいのではないでしょうか、高齢者の方や持病をお持ちの方もまずかかりつけ医に相談される方がよいかもしれません。

感染者数が少しずつ減ってきています。マスクに手洗いそして社会的距離を保って頑張りましょう。


[2020-05-11]

新型コロナウイルスの検査は一般の診療所ではできません

3月6日から新型コロナウイルスの検査が保険適応になり、医師が必要と判断すれば可能になったと報道されています。しかしながら、どこの医療機関でも可能になったわけではなく、全国844か所の「帰国者・接触者外来」のある医療機関をはじめ、都道府県が指定した病院でしか検査はできないのです。

コロナウイルスの検査をするためには、のどの奥や鼻の奥を綿棒でこすることが必要になってきます。この時に患者さんが咳き込んだり、くしゃみをしたりするとコロナウイルスが周囲に飛び散ることになります。インフルエンザの検査と同じですが、コロナウイルスの検体採取はインフルエンザの時のようにサージカルマスクと手袋だけでなく、ガウンや顔全体を覆うシールドマスクの装着などの個人防護具が必要で、検査をする部屋も診察室とは別の換気ができる部屋が必要となってきます。個人防護具の着脱には時間がかかり、部屋に余裕のある診療所もほとんどないと思います。一般の診療所で検査できないのはコロナウイルスの検査を安全に行う時間的、設備的な余裕がないからと言えると思います。

また、診療所には持病がある方、ご高齢の通院患者さんも多く、コロナウイルスに感染すると重症化しやすい方がおられます。これらの患者さんとコロナウイルス感染者の動線(通り道)をきっちりと分けることも診療所レベルではなかなか十分にはできません。

インフルエンザと違ってコロナウイルスに対する治療薬はありません。専門家の意見として、コロナウイルスの検査が本当に必要なのは原因不明の肺炎の患者さん、熱や咳などが1週間以上続き治療しても悪化していくような患者さんのみということになります。

でも、とにかく心配、受診していいか分からないなど不安な時は、かかりつけの診療所に電話で問い合わせしてください。くれぐれもあわてて直接受診することのないようにしてください。


[2020-03-17]

予防接種に反対するのはなぜ

親御さんが自分の子供にワクチンを打つのをかたくなに拒否する理由にはいろいろな背景がありますが、最も多いのがワクチンを打つと自閉症になるという根拠のない「うわさ」を信じこんでしまっていることがあげられます。

このうわさの元は、イギリスのアンドリュー・ウェイクフィールドという医師が1998年に一流雑誌「ランセット」にMMR(はしか、風疹、おたふくかぜの三種混合ワクチン)接種後に自閉症を発症した子どもの事例を報告する論文を発表したことでした。その後、論文のデータを捏造していたことが判明し、論文は撤回され、ウェイクフィールドは医師免許を剥奪されたのですが、この事実は広く伝わらず、うわさだけが残ってしまったわけです。MMRワクチン接種と自閉症の発症には全く関係ないことが、その後多くの調査研究で分かっており、最近では、デンマークで1999~2010年に生まれた子供全員に相当する65万人以上を10年以上にわたって追跡調査したところ、MMRワクチンを接種した子どもと接種しなかった子どもの間で自閉症の発症数にまったく差がなかったという報告が米国の「内科年報」に発表されています。

よく安全と安心は異なるといいますが、ワクチンが自閉症の発症に関係していないことが十分に伝わっていないために安心につながらない、医療従事者や薬品メーカー、厚生労働省・政府への不信感があるため安心につながらないなどの要因もあると思われます。ワクチン接種に不安のある親御さんは遠慮なくかかりつけの先生に質問して、安心してワクチンを接種するようにしてください。


[2020-02-18]

反ワクチン運動

反ワクチン運動とは、「ワクチンの有効性・安全性に疑いを持つ人が接種を控える動き」のことで、ワクチン忌避とも呼ばれています。反ワクチン運動は、世界的に広がりを見せていて、世界保健機関(WHO)は2019年に発表した「世界の健康に対する10の脅威」の1つとして「反ワクチン運動」を挙げています。

ヨーロッパでは、2018年に反ワクチン政権誕生のイタリアを中心にはしか(麻疹)が大流行し、上半期だけで4万人以上が感染して死者も出ましたし、2019年にはアメリカでも反ワクチン運動のホットゾーンのニューヨーク(NY市)とワシントン州最南部オレゴン州境で児童が続々と感染、ワシントン州知事が非常事態宣言をし、警戒を呼び掛けています。

日本においてもHPVワクチンの接種推奨が停止され、再開を求める医療者の声にもかかわらずいまだ果たされていない等の現状があり、科学誌Natureが、日本ではワクチン安全性への懸念が世界で最も高いレベルにあるとの風潮をニュース記事として取り上げるなど、日本は先進国の中でもワクチンを用いた取り組みが容易でない国として注視されているのが現状です。

反ワクチン運動、ワクチン忌避は子供たち本人をワクチンで防げるはずの感染症やそれに伴う重篤な合併症の危険にさらし、さらに周囲に感染を拡大させることにもなるのですが、何故広がりつつあるのでしょうか。この点については次回お話ししたいと思います。


[2020-01-16]

インフルエンザワクチンについて

今年もインフルエンザの流行期を迎えようとしていますが、ワクチンの接種はお済でしょうか。インフルエンザが怖いのは、子どもではインフルエンザにかかると「インフルエンザ脳症」という生命を脅かしたり、命を取り留めても後遺障害が残る合併症が、ある一定の割合で起こることがあげられます。最近ではインフルエンザの治療薬がいくつもありますが、インフルエンザの治療薬を使用してもこの「インフルエンザ脳症」を治すことはできないことが知られています。ではどうすればということですが、現時点ではワクチンをして手洗いなどの予防をすることでインフルエンザにかからないようにするしか方法はありません。もちろんワクチンを接種したらインフルエンザに100%かからなくなるわけではありませんが・・・

大人の場合も、65歳以上または喫煙者、糖尿病・喘息・心疾患・腎臓病患者さんは肺炎などの合併症の危険性が高く、ワクチンを接種することが最善の予防策であるとされています。

でも、注射は痛いから、確かに。そういう方に朗報です。まだ、しばらくかかるとは思いますが注射ではなく鼻炎のお薬のように鼻に噴射するだけでいけるワクチンが開発され近く国へ申請がされるとの事です。ただし、今シーズンには間に合いませんから、子どもさんや65歳以上の方は、健康でも、痛いのを我慢してワクチン接種をしましょう。


[2019-11-18]

子どもの事故について(2)

下のイラストを見てください。死亡事故につながるような危険な場面を再現してあります。何が危険か考えてみてください。チョット目を離したすきに・・・・・

 

(この画面はクリックしても変わりません)

 

 

①ベビーベッドの柵は常に上げてください ②ベランダに物を置いてはいけません ③ひもで首を吊るかも ④頭からお湯をあびて大火傷 ⑤階段から転げ落ちるかも ⑥お風呂でおぼれる ⑦洗濯機にボチャン ⑧ビニール袋で窒息 ⑨おもちゃを喉に詰めて ⑩煙草を食べた ⑪物をくわえてこけたら ⑫車に放置 ⑬自転車から落下 ⑭滑り台から落下

 

などなど、想像力を働かせて子どもを事故から守りましょう。


[2019-10-23]

子どもの事故について

子どもが事故で亡くなるなんて考えたくもないことですが、実際には不慮の事故死は子供が死亡する原因の常に上位を占めているのが現実です。不慮の事故と言いますが、なかには防げる事故もあるとされており、子どもの事故防止のキャンペーンが消費者庁などを中心として行われています。

平成22年から26年の5年間の統計では14歳以下の不慮の事故死は全部で2,030件もあり、うち0~6歳が64%、0歳だけで25%を占めています。

夏になると、水難事故の報道が毎日のようにありますが、上の5年間では溺死が466件あり、よく報道される川や海、プール等の屋外の事故が189件(40%)と最も多いのですが、浴槽内での溺死が165件(35%)もあり、このうちの大半が0~1歳の乳幼児です。「一人で入浴していて、様子を見たらうつぶせで浮かんでいた」、「親と一緒に入浴し、少し目を離した時に、うつぶせで浮かんでいた」などと報告されています。また、お風呂に水を張ったまま風呂の蓋をしなかったために頭から落ちて亡くなる場合もあります。

子どもを育てているとヒヤリとする場面を何回か経験することがあると思います。そのような場面を知っておくだけで事故防止につながると思いますので次回にそのお話をしたいと思います。


[2019-09-19]

予防接種スケジュールの変更点

日本小児科学会は推奨する予防接種スケジュールをホームページにのせており、会員以外の方も見られるようになっています。まだ一般的にはなっていませんが、2018年8月1日版で変更された点について解説します。

1)学童期以降の百日咳とポリオに対する免疫を維持するために、就学前(MRワクチンの2期と同じ時期)の3 種混合・不活化ポリオワクチンの追加接種についての推奨(任意接種)を加えました。これは、定期接種の4種混合ワクチンをきちんと接種していても、就学前に抗体価が下がってきていることがわかっており、小学生の百日咳罹患が増えてきているためです。特に4種混合ワクチンが済んでいない小さな赤ちゃんがおられるご家庭では接種を考慮されるとよいかと思います。

2)11-12歳で接種する2種混合ワクチンの代わりに、 3種混合ワクチンでも追加接種ができること(ただし任意接種)を記載しました。これも百日咳の予防のためです。

いずれも任意接種ですので、かかりつけの先生と相談の上、接種するかどうか決めてください。


[2019-08-23]

ワクチンの定期接種と任意接種の違い

 

定期接種のワクチンは「予防接種法」という法律で決められたワクチンで現在10種類あります。決められた期間に接種するよう定められており、その期間に接種すれば費用は無料です。一方、任意接種のワクチンは国の認可は受けていますが、先ほどの「予防接種法」には定められておらず、費用は原則個人負担です。また、ワクチン接種によって副反応が起きたときの補償が定期接種の場合の方が手厚いという違いもあります。

任意接種のワクチンとしては現在、ロタウイルスワクチン、おたふくかぜワクチン(ムンプスワクチン)、インフルエンザワクチンの3種類がありますが、いずれも効果と安全性が十分確認されており、定期接種ワクチンと同様、小児科学会が推奨するワクチンスケジュールに含まれています。

おたふくかぜワクチンに関しては、おたふくかぜの合併症として1,000人に1人の割合でおきる難聴を予防することが知られており、接種を希望される方が増えてきています。小児科学会が推奨するワクチンスケジュールでは、1歳と年長さんの2回接種が推奨されています。詳しくはかかりつけの先生とご相談ください。


[2019-07-09]

VPDてなんのこと?

VPDはVaccine Preventable Diseasesの略で「ワクチンで防げる病気」ということです。

ワクチンが作られている病気は、その病気にかかると死亡したり後遺症が残ったりする可能性があるのであらかじめ予防することが重要と考えられているのです。日本における主なVPDを表に示します。

ワクチンを打つと打った人だけが感染症から守られる(これを個人防衛と言います)だけでなく、多くの人がワクチンを受けることで社会全体から感染症が減り、ワクチンを受けていない人も守られる(社会防衛)ことになります。その例として古いデータですが、日本ではその昔小学校でインフルエンザワクチンの集団接種を行っていました。その後、色々な理由で集団接種は中止になりましたが、小学生が集団接種を行っていた期間では、行わなくなってからと比較してお年寄りのインフルエンザ関連の死亡が有意に減っていたことが証明されています。

主なVPDs

日本国内で広く一般的にワクチンが接種が行われているもの

B型肝炎            結核
ロタウイルス          麻疹(はしか)
インフルエンザ菌b型(Hib)   風疹(三日はしか)
肺炎球菌            水痘(みずぼうそう)
ジフテリア           ムンプス(おたふくかぜ)
ポリオ(急性灰白髄炎)     日本脳炎
破傷風             ヒトパピローマウイルス
百日咳             インフルエンザ


[2019-06-04]
« Older Entries