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院長ブログ

VPDてなんのこと?

VPDはVaccine Preventable Diseasesの略で「ワクチンで防げる病気」ということです。

ワクチンが作られている病気は、その病気にかかると死亡したり後遺症が残ったりする可能性があるのであらかじめ予防することが重要と考えられているのです。日本における主なVPDを表に示します。

ワクチンを打つと打った人だけが感染症から守られる(これを個人防衛と言います)だけでなく、多くの人がワクチンを受けることで社会全体から感染症が減り、ワクチンを受けていない人も守られる(社会防衛)ことになります。その例として古いデータですが、日本ではその昔小学校でインフルエンザワクチンの集団接種を行っていました。その後、色々な理由で集団接種は中止になりましたが、小学生が集団接種を行っていた期間では、行わなくなってからと比較してお年寄りのインフルエンザ関連の死亡が有意に減っていたことが証明されています。


[2019-06-04]

卵アレルギーと予防接種

 

ワクチン製造過程で卵そのものを使用しているインフルエンザワクチンに関しては、ワクチンに微量の卵由来成分が残存しているため、アレルギー症状が稀におきることがあるので、卵アレルギーの人は接種要注意者になり、私も含め、多くの医師が、卵を食べて症状が出たことのある子どもさんや、検査が陽性で卵をたべたことがない子どもさんにはインフルエンザワクチンを接種しないのを原則としています。

一方、MRワクチンや、おたふくかぜワクチンはニワトリ胚細胞を使っており、卵そのものを使っていないので、卵アレルギーがあっても接種が可能ですし、子どもたちが打つことになっているその他のワクチンも製造過程に卵を使用していないので、接種可能です。


[2019-05-10]

4月から保育所です

4月から保育所に行く子どもさんをお持ちのお母さんへ、

去年の今頃おとどけしたブログです。

4月に入りしばらくすると、熱をだしたり、下痢や嘔吐で体調をくずす子どもたちが増えてきます。その中のかなりの割合を4月から保育所生活をスタートした子どもたちが占めます。その理由は、保育所で今までかかったことのない色々なウイルスによる病気をもらってくるからで、診察室でお母さんは、「何のために保育所に入れたかわからへん」となげき、おばあちゃんは「やっと、孫の面倒みんで済むようになったと思ったのに、前より大変や」とぼやくことになります。ひどいときは、元気になって保育所に行ったと思ったらもう次の日に熱をだすなんてこともあります。「今までこんなにもしょっちゅう熱ださへんかったのに、何か悪い病気ちゃうやろか?」と心配される家族の方もおられますが、いつかは罹る病気に今なっているわけで、かかりつけの先生が何も言わなければ大丈夫です。


[2019-03-29]

大阪で麻しん(はしか)がはやっています

すでに、テレビや新聞で報道されているのでご存知でしょうが、大阪で麻しんが流行しています。大阪府感染情報センターから「大阪府内の麻しん急増に関する情報」が発表されており2月28日付の情報では、「大阪府では2018年末から麻しんの報告が続いており、2019年に入り増加している。2019年第1週~8週までに府内18保健所から計96例の報告があった(2019年2月24日現在)。」とのことです。東大阪市からも2月6日に2例、2月19日に1例の報告がありました。96例の中にはワクチンを2回接種されているにもかかわらず発症した方もおられますが、いずれも軽症であり、この方たちからうつった方はいないことから、ワクチンを2回接種することが病気の軽症化と流行の拡大を防ぐために重要であることがあらためて明らかになりました。

大阪府感染情報センターによると「大阪府は国内外の観光客も多く、今後、春休みなどで人の往来が活発な時期を迎えることを踏まえると、今後も麻しんの免疫が充分でない者が、麻しんウイルスに感染するリスクがある。定期予防接種の徹底に加え、医療従事者、教育関係者、また、空港・ホテル・百貨店・娯楽施設などで不特定多数と接する機会がある者は、特に麻しん含有ワクチンの接種を含めた対策が重要となる。」としています。


[2019-03-01]

先天性風疹症候群の赤ちゃんの届け出がありました

1月31日に厚生労働省が、昨年の10月4日のブログで書いていた、妊婦さんが風疹ウイルスに感染することで胎児も感染し障害が起きる「先天性風疹症候群」の男の子の届け出が、埼玉県からあったと明らかにしました。風疹の流行があると当然予想されていたことではありますが、本当に残念なことです。

厚労省の報告では、妊婦さんは風疹ワクチンを接種していたとのことですが、予防接種をしていても抗体が十分につかないこともあり、やはり、すべての世代がワクチンを打ち免疫を付けることで、風疹の流行を防ぐことが重要であるとしています。

前回のブログにも書きましたが、今回の風疹の流行は30~50代の男性が中心です。当診療所にも少ないですが、成人男性の方が風疹ワクチンの接種に来られます。もちろん、奥さんにうつさないようにという方もおられますが、職場に女性が多いのでとうちに来られる意識の高い方もおられます。

厚労省は3年かけて風疹ワクチンの原則無料の定期接種を進めるそうですが、以前にも同じことが起きていたのですが・・・・


[2019-02-02]

RSウイルス感染症について

RSウイルス(RSV)に感染すると、28日の潜伏期間後に風邪の症状が出現します。これらの症状は1週間程度をピークとして回復傾向に向かいます。しかし、RSウイルス感染症の後に気道が過敏になり、風邪をひくたびにゼイゼイすること(喘鳴:ぜんめい)を繰り返すようになることもあります。

RSVの流行が騒がれるのは、乳幼児とくに生後6か月以内の乳児で細気管支炎、肺炎をおこし、呼吸困難のため入院する場合があるためです。国立感染症研究所のホームページには、「RSVは乳幼児における肺炎の約50%、細気管支炎の5090%を占めると報告されており、より年長の小児においても気管支炎の1030%に関与していると考えられている」と記載されており、また、「低出生体重児や、あるいは心肺系に基礎疾患があったり、免疫不全のある場合には重症化のリスクが高い」とも記載されています。

しかし、実際に入院するのはRSVに感染したこどもの1%程度ですので、むやみに心配する必要はありません。RSVにかぎらず、風邪かなと思っていても、咳がどんどんひどくなる、ゼーゼー・ヒューヒューいっている、横になって寝むれない、息づかいが粗い、肩で息をしている、などの呼吸困難が疑われる症状があれば早めに受診しましょう。

 

 

 


[2018-12-27]

風疹が首都圏で流行っています

 

風疹は風疹ウイルスが感染することでおきる病気で、発熱、発疹、首のリンパ節が腫れるなどの症状がありますが、症状がはっきりしないことも多く見過ごされがちな疾患です。最近ではMRワクチンが1歳と年長さんのときに打つことになっており子どもの風疹はまずありませんが、30歳~40歳台の男性ではワクチンを1回も接種していないため、免疫がなくこの世代を中心に風疹が流行っています。

 風疹で注意したいのが、妊婦さんへの感染で、妊娠20週までに風疹ウイルスに感染すると、お腹の赤ちゃんにも感染し先天性風疹症候群(難聴、白内障、心臓の奇形など)になる危険性が高まるとされています。これを防ぐには、お母さんが風疹の抗体があるかどうかを検査してもらい、抗体がない場合は妊娠前に2回の予防接種を受けておくことが大切です。ただ、お母さんに風疹をうつすのは先ほどお話しした免疫のない世代の男性、すなわち、お父さんやお母さんの職場の男性達ですので、この方たちを中心に多くの人がワクチンを打ち、風疹の流行を起こさないようにすることも重要です。

 風疹ワクチンについては、かかりつけの先生に聞いてみてください。


[2018-10-04]

小児救急支援アプリについて

子どもさんの具合が突然悪くなった時あるいはケガをした時に、救急車を呼ぶのか、自分で病院に行くのか、様子を見ても大丈夫なのか、判断に困るときがあります。そんな時に、大阪大学医学部、大阪市立大学医学部、大阪市消防局が共同で開発した「小児救急支援アプリ」が役に立ちます。今のところ、スマートフォンとタブレットのみの対応でパソコンでは使用できませんが、小児救急支援で検索してアプリをダウンロードすることで誰でも使用することができます。

 例えば6歳の男の子が熱を出したとします。年齢と性別を入れて、「発熱」を選択すると、症状選択の2つ目の画面にうつり、ここで、「暑いところにしばらくいた。激しい運動の後。」を選ぶと。3つ目の画面に移動、「体温39℃以上。または皮膚が赤い。」をタッチすると119番通報と出て、119番発信のボタンをタッチすると消防局につながります。

 救急度が高い場合は119番通報、救急度が中程度の場合は救急安心センター大阪に相談、救急度が軽度の場合は近くの医療機関の検索をすることができます。

 かかりつけの医療機関にこのアプリについてのパンフレットが置かれていると思います。一度、ご覧になってください。


[2018-08-13]

呼吸困難(息苦しい)について

 今日は、呼吸困難(息苦しい、息がしにくい)についてお話しします。呼吸困難はいわゆる「自覚症状」といって患者さんが「息がしにくい、息ができない」と訴えられて初めてはっきりする症状です。ですから、小さな子どもさんや赤ちゃんの場合は、まわりの大人がきづかないといけないわけです。呼吸困難をおこす病気としては、RSウイルスでおきる細気管支炎、気管支ぜんそくの発作、クループなどがありますが、いずれの場合も下の図のような症状が認められます。機嫌が悪い、寝かそうとすると起きてくる、ゼーゼーいっているなどの上の図のような症状があれば、服を脱がせて、下の図のようなことがおきていないか見てみてください。例えば子どもさんに気管支喘息があって何回か経験されていれば、お家で様子を見られるかどうか判断できるかもしれませんが、はじめての呼吸困難であれば、休日・夜間でも医療機関を受診してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


[2018-06-27]

この子だけは、ほんま分けわからん、なんでやろ?

 

こどもさんがたくさんいるお母さんのなかに、時々、上のようなことを訴えられる方がいます。

 

たとえば、A君(中2)、B君(小6)、Cちゃん(小4)、D君(小1)の男3人、女1人の四人兄弟でお話をすすめましょうか。

お母さんが、ちょと困ったと思っているのがB君です。

A君は最近生意気になってきて、ひとつも言うことを聞きませんが、怒るとしばらくしてから、べたべたとくっついて来たりします。「きも!」とお母さん口では言いますが、まだかわいいとこもあんねんなと、ちょっとホッとします。

Cちゃんは女の子ということもあり、買い物もよくいっしょに行くし、学校の話もよくしてくれて全然心配なし。

D君は末っ子で甘えん坊さん、甘えるのもじょうずで、何かおねだりされると「しゃないあな。」と思ってしまいます。自分でも、甘いなとお母さん時々反省。

 

さて、問題のB君です。お母さんにすると、ほかの3人に比べると、なんか子どもらしくない、無理をしてるような気がするのです。そもそも、ついついほかの子と比べてしまうのが自分でもおかしいなと思っています。ほかのお母さんたちはB君のことを挨拶もできて、素直で、CちゃんやD君の面倒もよく見ている、いいお兄ちゃんといってくれます。もちろん、お母さんも近所で誰一人悪く言わない、いいお母さんなのです。

 

ある日、たまたま、子どもたちが早く寝て、久しぶりにお父さんと二人の時間をもてました。そこで、お母さん、思い切ってお父さんにこの話をしたのです。すると、お父さん、じっくり話を聞いた後、「そら、あたりまえやがな、人間には誰でも相性ちゅうもんがある。4人も子どもがいたら、一人くらい、なんかようわからん子がいてもいいんちゃうか。そういうたら、お前、Bにはなんか遠慮してるみたいなところがあるんちゃうか。そんなんが、相手にも伝わるんやで、まあ、あんまり気にせんとき、わしは、子どものなかでBのことが一番ようわかる気がする、似とるんかな。」と言ってくれました。

その日を、境に、お母さん、このことをあまり気にしなくなり、B君が中学に入り、早めの反抗期を迎えたころから、丁々発止とやりあえるようになったとのことです。

 


[2018-05-25]
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