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院長ブログ

ワクチンの接種間隔のルールが変更になっています

9月末までは、不活化ワクチンの接種後6日以上、生ワクチンの接種後27日以上あけないと、次のワクチンはうてませんでしたが、10月1日からは、注射の生ワクチンの後に注射の生ワクチンをうつ場合は27日以上あけないといけませんが、それ以外の組み合わせの場合は間隔をあけずにうてるようになりました。

例えば、今まではBCGは保健所で、他のワクチンは診療所でうつ場合、BCGの接種日が固定されているため、ワクチンのスケジュールの変更が必要なことがたまにありましたが、これからはそのようなことがなくなります。また、インフルエンザのワクチンの時期に他の定期接種のワクチンが重なった場合もスケジュールの組み方が楽になります。

ただし、インフルエンザを2回うつ場合の間隔やヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンなど何回かうたなければいけないワクチンの接種間隔は決められた通りにする必要があります。

くわしいことはかかりつけの先生に聞いてください。


[2020-11-27]

新型コロナウイルスは子供にとっては風邪のウイルス

子どもさんが熱や咳が出た時、この時期ですから、「新型コロナだったらどうしよう」と心配される親御さんも多いと思います。そんな親御さんがちょっぴり安心できる話題を提供します。

第61回日本臨床ウイルス学会学術集会において、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科小児科学教授の森内浩幸先生が「COVID-19(新型コロナウイルスで引き起こされる病気のこと)と小児」をテーマに講演されました。各国の新型コロナウイルス(ウイルスの正式名称:SARS-CoV-2)感染者の年齢分布のデータを示され、世界でも18歳未満のSARS-CoV-2感染者の割合は少なく(米国1.7%、イタリア1.8%)、無症候性(症状がないこと)のことが多いと話されました。日本においても20歳未満の感染者は割合も少なく、現時点での死亡例はないことをも報告。子どもにとってのSARS-CoV-2の危険性については、15歳未満ではCOVID-19よりもインフルエンザ肺炎の方が遥かに重症化しやすく、さらにこわいのがRSウイルス(特に乳幼児)であると述べられ、より注意すべき既存の感染症があることを強調されました。2歳未満や基礎疾患を持つ子どもではSARS-CoV-2は重症化のリスクとなりますが、それは風邪でも同様であり、SARS-CoV-2は子どもにとっては基本的に風邪のウイルスであると話されました。


[2020-10-30]

こどもの便秘

「小児慢性機能性便秘診療ガイドライン」によれば、便秘とは、便の回数が週に3回より少ない、便が5日以上でない日が続く場合と定義されています。ただし、毎日でていても、便がでる時に痛がったり、肛門がきれて血がでるような場合、少量の便が頻繁にもれでる場合も便秘とされています。

便秘のために、治療が必要な状態を「便秘症」といい、こどもでも珍しいことではありません。一般的に10人に1人くらいの頻度とされていますが、横浜市での3~8歳のこどもを対象としたアンケートでは15~20%が便秘症の症状があると答えています。

便秘症はきちんと治療しないと、腸に便がたまることで水分が吸収され硬くなり、痛くて出せないため我慢することでますます便がたまる。便がたまることで腸が拡大し便意を感じなくなり、便を出さないためにますます便がたまる。などの悪循環がおき、非常に治りにくくなる場合があります。便秘かなと思ったら、早めにかかりつけ医に相談してみてください。


[2020-09-25]

10月1日からロタウイルスワクチンが定期接種になります

 

いままで生後2か月から任意接種で、お金を払って接種していたロタウイルスワクチンが今年の10月1日から定期接種となり無料になります。ただ対象となるのは8月1日以降に生まれた赤ちゃんだけで7月31日以前に生まれた赤ちゃんは残念ながら無料にはなりません。接種の時期など詳しいことは「厚労省 ロタ ワクチン」で検索すると出てきます。

ロタウイルスは短時間に起きる激しい下痢を主症状とする胃腸炎をおこし脱水症になる危険性があります。このワクチンを接種すると、すべてのロタウイルス胃腸炎を80%予防し重症の胃腸炎に限るとその予防効果は約95%とされています。

ロタウイルスワクチンには他のワクチンにはない腸重積という副作用があるとされています。腸重積は口側の腸が肛門側の腸にはまり込んで腸閉塞をおこす病気でワクチンを飲んでいない赤ちゃんでもおきる病気です。したがって、ワクチンが原因でおきたのか自然に起きたのかを区別するのは難しいのですが、自然発症の腸重積に比べ月齢が低いこと、1回目のロタウイルスワクチン接種から7日以内に起きている場合が多いことなどから関連性があると考えられています。気になる頻度ですが、ロタウイルスワクチン10万回の接種で3.1~4.2人の腸重積が報告されています。

ロタウイルスワクチンは生後6週から受けることができますが、ヒブや肺炎球菌、B型肝炎ワクチンなどと一緒に生後2か月で接種するのが一般的です。ワクチンのスケジュールに関してはかかりつけの先生とよく相談してください。

 


[2020-08-25]

新型コロナウイルスの感染者が増えています

 

先月のブログを書いている段階では感染者数は東大阪市では0が続き、大阪府全体でも一桁台でしたが、ここ最近どんどん増加し、東大阪市でもクラスターが発生しています。増加傾向が見られ始めたときに行政がもっと何かできなかったのかと歯がゆい思いを持っておられる方も多いと思います。しかしながら、今後この新型コロナウイルスはインフルエンザウイルスと同様に毎年流行を繰り返すウイルスになると言われており、これからは自分で自分の身を守っていかねばなりません。

自分の身を守るためにはどうすればいいでしょう。まず一つ目は飛沫感染の危険性が極めて高いテレビなどで報道されているクラスターが発生するような場所に行かないことです。高齢者や持病のある、いわゆる重症化の危険性が高い方は絶対に近寄ってはいけません。

次に接触感染を防ぐため、手指の清潔を保つことです。そのためには、こまめに石鹸と流水で手指を洗うこと、外出先で手洗いが簡単にできない時はお店や駅などにおいてあるアルコール(厚生労働省のホームページには60%以上の濃度とあります)を含んだ手指消毒薬をこまめに使用することを心がけてください。

手指消毒薬が置いていないお店もありますし、消毒薬の内容がわからないことも多いので、アルコールを含む手指消毒薬を常に持ち歩く方々も増えてきています。最近ではアルコール濃度を表示した手指消毒薬も手に入りやすくなってきたので、人混みに行くときはマスクと一緒に手指消毒薬の携帯を実行されてはいかがでしょうか。


[2020-07-27]

新型コロナウイルスについて復習しましょう

 

患者数も少なくなり、県をまたぐ移動も解禁され、なんとなくもう大丈夫感が漂い始めた今日この頃ですが、ポツポツとクラスター(集団発生)が発生するなど、新型コロナウイルスはまだまだ、周りに生き残っています。そこであらためてこのウイルスについて解説してみます。

このウイルスは正式にはSARS-CoV-2と命名されており、以前に爆発的流行をし、極めて致死率の高かったSARSの近縁ウイルスであることが分かっています。

このウイルスの感染経路はインフルエンザとおなじく、飛沫感染と接触感染の二つです。

飛沫感染はお互いに十分な距離が取れない状態で会話や咳・くしゃみなどでウイルスが目・鼻・口から直接侵入することで感染することを言い、接触感染はつり革やドアノブなどについた感染者の飛沫を手でさわりその手で目・鼻・口を触ることで間接的に感染してしまうことを言います。

マスクをすることで自分が感染者の時は、飛沫をとばすことを防ぎ、飛沫感染、接触感染の原因となることを避けることができます。自分が健常者の時は、感染者からの飛沫を防ぎ、顔を触らないことで接触感染も防ぐことができます。

ただ、マスクだけでは不十分です。感染から身を護るためには飛沫を浴びる状況いわゆる三密(例えばマスクを外す不特定多数の飲食の場など)をさけ、顔を触る場合は手を清潔にしてから、あるいは清潔なハンカチなどを使用することが重要です。飛沫感染の場面に出くわすことは、多くの場所で対策が取られており、現状では、ほとんどないと思いますが、接触感染は常に可能性があります。コロナに感染した男性を直接接待した女性は感染せず、男性が座ったソファーにすわってスマホを操作していた女性が感染した事例もありましたね。くれぐれも顔をさわるときは用心してください。


[2020-06-22]

新型コロナウイルスの相談の目安が変更になりました

報道もされていて皆さんご存知でしょうが、新型コロナウイルスを疑って受診相談センター(東大阪市の場合は072-963-9393)に相談する目安が変更になりました。詳しくは厚生労働省のホームページで「相談・受診の目安」を検索すると出てきますが、ポイントは①高熱、息苦しさ、強いだるさの3つ症状のうちいずれかがある場合②高齢者や持病のある方で風邪症状がある場合③軽い風邪症状が4日以上続く場合に相談センターに電話してくださいということです。以前とくらべ対象となる方がけた違いに増加するのではないかと思われ、電話がつながらなくなるのではないかと心配しています。

小児の場合は相談センターかかかりつけ医に電話で相談してくださいとも記載されていますので、小児の場合はかかりつけ医にまず相談されるのがいいのではないでしょうか、高齢者の方や持病をお持ちの方もまずかかりつけ医に相談される方がよいかもしれません。

感染者数が少しずつ減ってきています。マスクに手洗いそして社会的距離を保って頑張りましょう。


[2020-05-11]

新型コロナウイルスの検査は一般の診療所ではできません

3月6日から新型コロナウイルスの検査が保険適応になり、医師が必要と判断すれば可能になったと報道されています。しかしながら、どこの医療機関でも可能になったわけではなく、全国844か所の「帰国者・接触者外来」のある医療機関をはじめ、都道府県が指定した病院でしか検査はできないのです。

コロナウイルスの検査をするためには、のどの奥や鼻の奥を綿棒でこすることが必要になってきます。この時に患者さんが咳き込んだり、くしゃみをしたりするとコロナウイルスが周囲に飛び散ることになります。インフルエンザの検査と同じですが、コロナウイルスの検体採取はインフルエンザの時のようにサージカルマスクと手袋だけでなく、ガウンや顔全体を覆うシールドマスクの装着などの個人防護具が必要で、検査をする部屋も診察室とは別の換気ができる部屋が必要となってきます。個人防護具の着脱には時間がかかり、部屋に余裕のある診療所もほとんどないと思います。一般の診療所で検査できないのはコロナウイルスの検査を安全に行う時間的、設備的な余裕がないからと言えると思います。

また、診療所には持病がある方、ご高齢の通院患者さんも多く、コロナウイルスに感染すると重症化しやすい方がおられます。これらの患者さんとコロナウイルス感染者の動線(通り道)をきっちりと分けることも診療所レベルではなかなか十分にはできません。

インフルエンザと違ってコロナウイルスに対する治療薬はありません。専門家の意見として、コロナウイルスの検査が本当に必要なのは原因不明の肺炎の患者さん、熱や咳などが1週間以上続き治療しても悪化していくような患者さんのみということになります。

でも、とにかく心配、受診していいか分からないなど不安な時は、かかりつけの診療所に電話で問い合わせしてください。くれぐれもあわてて直接受診することのないようにしてください。


[2020-03-17]

予防接種に反対するのはなぜ

親御さんが自分の子供にワクチンを打つのをかたくなに拒否する理由にはいろいろな背景がありますが、最も多いのがワクチンを打つと自閉症になるという根拠のない「うわさ」を信じこんでしまっていることがあげられます。

このうわさの元は、イギリスのアンドリュー・ウェイクフィールドという医師が1998年に一流雑誌「ランセット」にMMR(はしか、風疹、おたふくかぜの三種混合ワクチン)接種後に自閉症を発症した子どもの事例を報告する論文を発表したことでした。その後、論文のデータを捏造していたことが判明し、論文は撤回され、ウェイクフィールドは医師免許を剥奪されたのですが、この事実は広く伝わらず、うわさだけが残ってしまったわけです。MMRワクチン接種と自閉症の発症には全く関係ないことが、その後多くの調査研究で分かっており、最近では、デンマークで1999~2010年に生まれた子供全員に相当する65万人以上を10年以上にわたって追跡調査したところ、MMRワクチンを接種した子どもと接種しなかった子どもの間で自閉症の発症数にまったく差がなかったという報告が米国の「内科年報」に発表されています。

よく安全と安心は異なるといいますが、ワクチンが自閉症の発症に関係していないことが十分に伝わっていないために安心につながらない、医療従事者や薬品メーカー、厚生労働省・政府への不信感があるため安心につながらないなどの要因もあると思われます。ワクチン接種に不安のある親御さんは遠慮なくかかりつけの先生に質問して、安心してワクチンを接種するようにしてください。


[2020-02-18]

反ワクチン運動

反ワクチン運動とは、「ワクチンの有効性・安全性に疑いを持つ人が接種を控える動き」のことで、ワクチン忌避とも呼ばれています。反ワクチン運動は、世界的に広がりを見せていて、世界保健機関(WHO)は2019年に発表した「世界の健康に対する10の脅威」の1つとして「反ワクチン運動」を挙げています。

ヨーロッパでは、2018年に反ワクチン政権誕生のイタリアを中心にはしか(麻疹)が大流行し、上半期だけで4万人以上が感染して死者も出ましたし、2019年にはアメリカでも反ワクチン運動のホットゾーンのニューヨーク(NY市)とワシントン州最南部オレゴン州境で児童が続々と感染、ワシントン州知事が非常事態宣言をし、警戒を呼び掛けています。

日本においてもHPVワクチンの接種推奨が停止され、再開を求める医療者の声にもかかわらずいまだ果たされていない等の現状があり、科学誌Natureが、日本ではワクチン安全性への懸念が世界で最も高いレベルにあるとの風潮をニュース記事として取り上げるなど、日本は先進国の中でもワクチンを用いた取り組みが容易でない国として注視されているのが現状です。

反ワクチン運動、ワクチン忌避は子供たち本人をワクチンで防げるはずの感染症やそれに伴う重篤な合併症の危険にさらし、さらに周囲に感染を拡大させることにもなるのですが、何故広がりつつあるのでしょうか。この点については次回お話ししたいと思います。


[2020-01-16]
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