院長ブログ
手足口病が流行っています
手足口病が流行っています
いま、保育所を中心に手足口病が流行っています。国立感染症研究所の7月11日の発表では、1医療機関あたりの患者報告数が3.53人で昨年同期比の約7倍になったとのことです。大流行した一昨年に迫る水準で、とくに、西日本で流行しているとのことです。
手足口病はウイルスが原因で、感染から3-5日後に2-3ミリの発疹が口の中や手のひら、足底などに出る病気で、約3分の1に発熱がみられます。ワクチンや予防薬はありませんが、大半は数日で治るとされています。
今年の、手足口病は例年と異なって、手のひらや、足の裏の発疹より、肘や膝の周りにたくさん出て、時には体中に発疹がひろがり、発疹が水疱といって水をもつことがあるので、水ぼうそうと間違えそうになることもあります。また、水疱がすごく大きいのもいつもと違うところです。
手足口病では症状が消失した後も2〜4週間にわたって便などからウイルスがずっと排泄されるため、一定期間の「出席停止」の措置はとられません。流行を防ぐには普段からのこまめな手洗いが重要ですが、現実的には、なかなかむつかしいでしょうね。
[2017-07-24]