院長ブログ
「おねしょ」と「夜尿症」
皆さんは「おねしょ」の記憶がありますか。私の場合は、確か中2の冬が最後だったと思います。ネットでみると、大人の人の「つい最近、やってもたー」という投稿もありますね。いつでしたか、「夜尿症」が専門の先生の講演で、成人でも「夜尿症」はあるけれど、頻度は不明と言われていたのを記憶しています。
「おねしょ」と「夜尿症」はどこが違うかというと、日本夜尿症学会という学会で「5歳を過ぎても月に1回以上で3か月以上続く場合を夜尿症と診断する」と定義しています。5歳未満なら毎日あっても「おねしょ」ですし、小学生で年に1回なら「おねしょ」ということです。
この定義でいくと、5歳では5人に1人、10歳でも20人に1人に「夜尿症」が見られるそうです。
2016年に、さきほどの夜尿症学会から「夜尿症診療ガイドライン」が発表され、小学校にはいってからも「夜尿症」が続く場合は、本人と、ご家族が希望される場合は、積極的に治療を開始することが推奨されています。
積極的に治療することで「夜尿症」が早く治るとされており、「おねしょ」で悩んでおられる方は、かかりつけの小児科の先生に相談されるとよいかと思います。
[2017-09-30]