院長ブログ
風疹が首都圏で流行っています
風疹は風疹ウイルスが感染することでおきる病気で、発熱、発疹、首のリンパ節が腫れるなどの症状がありますが、症状がはっきりしないことも多く見過ごされがちな疾患です。最近ではMRワクチンが1歳と年長さんのときに打つことになっており子どもの風疹はまずありませんが、30歳~40歳台の男性ではワクチンを1回も接種していないため、免疫がなくこの世代を中心に風疹が流行っています。
風疹で注意したいのが、妊婦さんへの感染で、妊娠20週までに風疹ウイルスに感染すると、お腹の赤ちゃんにも感染し先天性風疹症候群(難聴、白内障、心臓の奇形など)になる危険性が高まるとされています。これを防ぐには、お母さんが風疹の抗体があるかどうかを検査してもらい、抗体がない場合は妊娠前に2回の予防接種を受けておくことが大切です。ただ、お母さんに風疹をうつすのは先ほどお話しした免疫のない世代の男性、すなわち、お父さんやお母さんの職場の男性達ですので、この方たちを中心に多くの人がワクチンを打ち、風疹の流行を起こさないようにすることも重要です。
風疹ワクチンについては、かかりつけの先生に聞いてみてください。
[2018-10-04]