院長ブログ
こどもの便秘
「小児慢性機能性便秘診療ガイドライン」によれば、便秘とは、便の回数が週に3回より少ない、便が5日以上でない日が続く場合と定義されています。ただし、毎日でていても、便がでる時に痛がったり、肛門がきれて血がでるような場合、少量の便が頻繁にもれでる場合も便秘とされています。
便秘のために、治療が必要な状態を「便秘症」といい、こどもでも珍しいことではありません。一般的に10人に1人くらいの頻度とされていますが、横浜市での3~8歳のこどもを対象としたアンケートでは15~20%が便秘症の症状があると答えています。
便秘症はきちんと治療しないと、腸に便がたまることで水分が吸収され硬くなり、痛くて出せないため我慢することでますます便がたまる。便がたまることで腸が拡大し便意を感じなくなり、便を出さないためにますます便がたまる。などの悪循環がおき、非常に治りにくくなる場合があります。便秘かなと思ったら、早めにかかりつけ医に相談してみてください。
[2020-09-25]