院長ブログ
子どもの事故について
子どもが事故で亡くなるなんて考えたくもないことですが、実際には不慮の事故死は子供が死亡する原因の常に上位を占めているのが現実です。不慮の事故と言いますが、なかには防げる事故もあるとされており、子どもの事故防止のキャンペーンが消費者庁などを中心として行われています。
平成22年から26年の5年間の統計では14歳以下の不慮の事故死は全部で2,030件もあり、うち0~6歳が64%、0歳だけで25%を占めています。
夏になると、水難事故の報道が毎日のようにありますが、上の5年間では溺死が466件あり、よく報道される川や海、プール等の屋外の事故が189件(40%)と最も多いのですが、浴槽内での溺死が165件(35%)もあり、このうちの大半が0~1歳の乳幼児です。「一人で入浴していて、様子を見たらうつぶせで浮かんでいた」、「親と一緒に入浴し、少し目を離した時に、うつぶせで浮かんでいた」などと報告されています。また、お風呂に水を張ったまま風呂の蓋をしなかったために頭から落ちて亡くなる場合もあります。
子どもを育てているとヒヤリとする場面を何回か経験することがあると思います。そのような場面を知っておくだけで事故防止につながると思いますので次回にそのお話をしたいと思います。
[2019-09-19]