院長ブログ
新型コロナウイルスについて復習しましょう
患者数も少なくなり、県をまたぐ移動も解禁され、なんとなくもう大丈夫感が漂い始めた今日この頃ですが、ポツポツとクラスター(集団発生)が発生するなど、新型コロナウイルスはまだまだ、周りに生き残っています。そこであらためてこのウイルスについて解説してみます。
このウイルスは正式にはSARS-CoV-2と命名されており、以前に爆発的流行をし、極めて致死率の高かったSARSの近縁ウイルスであることが分かっています。
このウイルスの感染経路はインフルエンザとおなじく、飛沫感染と接触感染の二つです。
飛沫感染はお互いに十分な距離が取れない状態で会話や咳・くしゃみなどでウイルスが目・鼻・口から直接侵入することで感染することを言い、接触感染はつり革やドアノブなどについた感染者の飛沫を手でさわりその手で目・鼻・口を触ることで間接的に感染してしまうことを言います。
マスクをすることで自分が感染者の時は、飛沫をとばすことを防ぎ、飛沫感染、接触感染の原因となることを避けることができます。自分が健常者の時は、感染者からの飛沫を防ぎ、顔を触らないことで接触感染も防ぐことができます。
ただ、マスクだけでは不十分です。感染から身を護るためには飛沫を浴びる状況いわゆる三密(例えばマスクを外す不特定多数の飲食の場など)をさけ、顔を触る場合は手を清潔にしてから、あるいは清潔なハンカチなどを使用することが重要です。飛沫感染の場面に出くわすことは、多くの場所で対策が取られており、現状では、ほとんどないと思いますが、接触感染は常に可能性があります。コロナに感染した男性を直接接待した女性は感染せず、男性が座ったソファーにすわってスマホを操作していた女性が感染した事例もありましたね。くれぐれも顔をさわるときは用心してください。
[2020-06-22]