院長ブログ
熱が出た(1)
熱がでた(1)
こどもはしょっちゅう熱を出します。特に、保育所に行きかけた時など、何のために保育所に預けたのかわからないぐらい熱を出して保育所をお休みしないといけなくなります。
たいていの場合、37.5度以上の熱があると保育所に預けられません。予防接種も37.5度以上あると受けられません。予防接種の場合、法律で「明らかな発熱がある場合は予防接種をしてはいけない。」となっており、この「明らかな発熱」が37.5度以上とはっきり書いてあるのです。発熱はいろいろな病気の前ぶれの可能性があることから、予防接種は避けましょうという意味ですが、保育所に行けなくなるのもこれと関係しているのかもしれませんね。
ただ、多くのお母さんは、「37.5度くらいなら大丈夫じゃないかな。」と思っておられるでしょうし、以前にご紹介した小児科学会のホームページでもこどもの発熱は38度以上になっており、熱があっても生後3カ月以上で、機嫌がよく、活気があり、水分が取れていれば、かかりつけの先生の診療時間まで待って受診して大丈夫となっています。
では、どんな時にすぐ診察に連れていったほうがよいのでしょう。正解は「お母さんがすぐ診てもらったほうがいいと思ったとき」です。言葉を変えると「この子いつもと様子が違う、なんか変」とお母さんが思ったときはすぐ診てもらいましょう。もちろん、救急病院にいったら、本人ケロッとしていて、何もなかったなんてこともあるかもしれませんが、自分の子供での経験も含め「母親の何かおかしい。」は、あたっている確率が高いように思います。
[2016-11-21]