院長ブログ
BCG接種後の経過と「コッホ現象」について
通常では、BCGを接種して10日位たつと、接種した場所のあとが赤くなったり(発赤)、腫れたり(腫脹)、膿をもったり(化膿)してきて徐々に反応がきつくなり、4週間後位が最も強くなります。その後、かさぶたができて3か月位でなおり、小さな痕が残るだけになります。
稀に、接種後すぐに(1~7日以内:多くは3日以内)接種部位に発赤、腫脹、化膿などがみられる場合があります。この早期の反応を「コッホ現象」と呼び、結核に感染している可能性があるので接種した医療機関に連絡する必要があります。ただ、皮膚の弱いお子さんの場合、接種の刺激のみでこのような反応がみられ経過とともに消失する「偽コッホ現象」あるいは「コッホ現象類似反応」がみられる場合がありこの場合は結核の感染の心配はありませんが、この場合も医療機関に診てもらってください。
いずれの場合も夜間、休日に診てもらわなければいけないほど緊急性はありませんので、スマートフォンなどに写真を残しておいて診療時間に受診されれば良いと思います。
[2023-02-27]