院長ブログ
VPDてなんのこと?
VPDはVaccine Preventable Diseasesの略で「ワクチンで防げる病気」ということです。
ワクチンが作られている病気は、その病気にかかると死亡したり後遺症が残ったりする可能性があるのであらかじめ予防することが重要と考えられているのです。日本における主なVPDを表に示します。
ワクチンを打つと打った人だけが感染症から守られる(これを個人防衛と言います)だけでなく、多くの人がワクチンを受けることで社会全体から感染症が減り、ワクチンを受けていない人も守られる(社会防衛)ことになります。その例として古いデータですが、日本ではその昔小学校でインフルエンザワクチンの集団接種を行っていました。その後、色々な理由で集団接種は中止になりましたが、小学生が集団接種を行っていた期間では、行わなくなってからと比較してお年寄りのインフルエンザ関連の死亡が有意に減っていたことが証明されています。
主なVPDs
日本国内で広く一般的にワクチンが接種が行われているもの
B型肝炎 結核
ロタウイルス 麻疹(はしか)
インフルエンザ菌b型(Hib) 風疹(三日はしか)
肺炎球菌 水痘(みずぼうそう)
ジフテリア ムンプス(おたふくかぜ)
ポリオ(急性灰白髄炎) 日本脳炎
破傷風 ヒトパピローマウイルス
百日咳 インフルエンザ
[2019-06-04]